自己啓発・ビジネス書

【書評】叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」|ひろゆき著

【書評】叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」|ひろゆき著

本書は、論理的で鋭い視点を持つひろゆき氏が、「世の中の本当のところ」をわかりやすく、かつズバッと伝えてくれる一冊です。中でも印象的だったのが、以下の2点です。


● 報酬は「能力」ではなく「場所」と「実績」で決まる

ひろゆき氏は、「僕らが生涯に手にできる報酬は、能力よりも、何をやったか・どこで始めたかで決まる」と断言しています。

この考え方は、ビジネスにおいて非常に重要です。たとえば副業でSNS運用代行をしている自分のような立場から見ると、どれだけスキルを磨いても、相手がSNSに興味のない層であれば成果は出づらいもの。

努力の方向が間違っていないか、立ち止まって見直すことも必要だと感じました。ニーズのある市場や、需要の高い場所を見極めて動くことが、成功への近道だと再認識しました。


● 子育てや教育にも「コントロールではなく導く」視点を

また、子どもに対して「禁止」することの逆効果についても具体的に語られており、これはまさに日常で実感するポイントでした。著者は、行動心理学の「カリギュラ効果」に触れ、禁止よりも自分でコントロールする力を育てるべきだと説きます。

親として「ダメ!」と言いたくなる場面は多いですが、安全面だけしっかり伝えた上で、選ばせる姿勢が大事だと改めて考えさせられました。


● 自分の努力が「報われる土壌」に身を置くことが大切

全体を通して、努力そのものではなく、「どこで、誰に向けて、どう努力するか」が重要だというメッセージが強く伝わってきます。

ビジネスでも子育てでも、ただ頑張るだけでなく、「正しい環境で」「正しい相手に向けて」頑張るという視点が必要。

特にこれからの変化の激しい社会では、「社会構造を読み、戦略的に動く力」が求められていると強く感じました。


個人で働く人、子育て中の親、これから副業や独立を考えている人には、確実に一読の価値がある本です。

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