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 書評:「ナマケモノの時間術」ひろゆき(Gakken)

書評:「ナマケモノの時間術」ひろゆき(Gakken)

ひろゆき氏が自身の経験をもとに、**「時間をかけずに、コスパよく一人勝ちする方法」**を語る一冊。
2ちゃんねる、ニコニコ動画など、既存の枠にとらわれないサービスを生み出し、自由な働き方を実現してきた著者ならではの“時間の使い方”が展開されています。

本書の核心

  • 時間を切り売りしない
    誰でもできる仕事やルーティン業務に時間を費やすのではなく、「自分だけの価値」を高める方向に時間を使うべきだと説きます。
    起業や失敗も「おいしい経験」として糧にし、付加価値を持つスキルやセンスを磨くことが重要。
  • 好きなこと×圧倒的な時間投入
    趣味と仕事の境界をなくし、誰にも真似できないほどの時間を好きなことに注ぎ込むことで、その分野の第一人者となり、結果的に仕事が舞い込むという実例が語られます。
  • 効率重視の発想
    「時間と成果は比例しない」という前提に立ち、短時間で成果を最大化する方法を模索。努力は否定せずとも、“がむしゃら”よりも条件設定や仕組みづくりを優先します。
  • 面白いものは勝手に広がる
    広告費や宣伝よりも、まずは「楽しさ・面白さ」を重視。2ちゃんねるやニコニコ動画が広まった背景にも、このスタンスがあったと述べています。

感想

本書は一般的な時間術のように「スケジュール管理」や「生産性向上テクニック」を並べるのではなく、時間の使い方そのものを根本から問い直す内容になっています。
「予定通りに仕事をこなすだけの人には価値が生まれない」という指摘は辛辣ですが、変化の早い現代では非常に的を射ています。

ひろゆき氏の飄々とした語り口ながら、内容は実践的かつ本質的。特に、“自分だけの価値”で勝負するための時間の投資先というテーマは、フリーランスやクリエイターはもちろん、会社員にも響くでしょう。

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