子どもが寝静まった夜、話題の「変な家2」を一気読みしました。前作「変な家」にハマった方なら間違いなく気になる間取りミステリーの最新作。11枚の間取り図に隠された謎と不穏なストーリーに、最後までページをめくる手が止まりませんでした。

『変な家2』とは?(あらすじ・概要)
変な家2 11の間取り図 雨穴 飛鳥新社
フリーライターの筆者と設計士のコンビが新たな謎に挑む 間取りミステリー第2弾
全11の間取りが生む不穏な物語
資料1 行き先のない廊下
資料2 闇を育む家
資料3 林の中の水車小屋
資料4 ネズミ取りの家
資料5 そこにあった事故物件
資料6 再生の館
資料7 おじさんの家
資料8 部屋をつなぐ 糸電話
資料9 殺人現場へ向かう足音
資料10 逃げられない アパート
資料11一度だけ現れた部屋
栗原の推理
読んで感じたこと・印象に残った場面
昭和初期の紀行文集の抜粋から 2020年代までの長い時間軸と
フィクションなのか ノンフィクションなのかわからない混乱させるような話 、不倫や浮気などのゴシップネタ、社会問題になりそうな児童虐待や暴力、売春 、都市伝説のようなカルト。それらが11枚のパズルのように一つ一つがピタッと組み合わされた最終章
あくまで軸にあるのは謎めいた間取りからの展開なのに、深みにはまっていくように感じた。
間取りの謎が解けないまま進む展開は、人によっては消化不良に感じるかもしれません。けれど、そのもどかしさこそがこの作品の魅力。読み終えても心の中で謎が生き続け、もう一度読み返したくなります。
こんな人におすすめ
前作が好きだった方、間取りや家の構造にミステリー要素を感じる方には特におすすめです。都会の深夜に静かに読み進めると、不気味さが倍増します。
