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『ようこそ、わが家へ』感想|家族を守るとは何かを考えさせられる池井戸潤の名作

小学館文庫 池井戸潤著


この本を手に取った理由

育児と仕事を両立するなかで、「家族をテーマにした作品を読みたい」と思って手に取ったのが池井戸潤さんの『ようこそ、わが家へ』。
ドラマ化もされた人気作ですが、文庫でじっくり読むと、単なるサスペンスではなく“家族を守る強さとは何か”を深く考えさせられる一冊でした。


あらすじ・概要(ネタバレなし)

主人公は元銀行員の倉田健太。
ある日の帰り道、駅のホームで若い男が列を無視して電車に乗ろうとするのを見かけます。
普段なら見過ごしていたかもしれませんが、その日だけは思わず「順番を守りなさい」と声をかけてしまう。

その一言をきっかけに、主人公と家族の周囲で不可解な出来事が次々と起こり始めます。
ささいな勇気が、家族全体を巻き込む物語の幕開けでした。


パパ視点での学び・感じたこと

1. 正義を貫く勇気の難しさ

正しいことをしても、必ずしも褒められるとは限らない。
でも、子どもに「正しいと思うことを行動にできる背中」を見せるのも、父親として大切だと感じました。

2. 家族を守るとは“戦うこと”だけじゃない

もし自分が同じ立場ならどうするだろう?
この本を読んで、家族を守るとは“戦うこと”だけでなく、“寄り添うこと”でもあると気づきました。

3. 現代社会のリアル

SNSが発達し、人の目を気にして見て見ぬふりをしがちな時代。
だからこそ、“声を上げる勇気”がどれほど貴重かを実感しました。


☕ 実生活への気づき

育児や仕事に追われていると、「家族を守る=お金や時間を確保すること」と考えがちです。
でもこの物語を通して、家族を守るとは、日常の小さな選択や行動の積み重ねだと改めて感じました。

家族と過ごす時間の中にも、小さな勇気や思いやりを発揮する瞬間がある。
そう気づかせてくれる一冊です。


📚 まとめ:どんな人におすすめか

『ようこそ、わが家へ』は、家族を持つ人なら誰でも自分ごととして読める物語です。
特に、子育てや家庭を守る立場のパパ・ママには強くおすすめ。

「正義」と「家族愛」がリアルに描かれた、心に残るヒューマンサスペンス。
家族の大切さを再確認したい夜に、ゆっくり読みたい作品です。

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